旧暦ではまもなく一年が終わり、新しい一年がはじまろうとしています。
冬の間に一年の農作業を振り返ってみようと思います。
宮入農場ではお米作りを主体にしているのですが、お米作りは正直誰でも出来るものだと思います。
ところが、どこまでもこだわることができるので、頭で考えたことや又聞きしたことに振り回されて、袋小路に迷いこんでしまう時があります。
本当はいたってシンプルに、正直にやればいいんだと、
それから、素晴らしい技術というのは案外身近にあって、実は一昔前は当たり前に行われていたりするものなんだと。
農業って地道なものだから、飛び回って、最後にすぐそばに一番しっくりくる答えがあるのかもしれません。青い鳥みたいな。
ただ、じっとばかりはしてられないですから、追いかけ回るのも楽しいですし。
これから、どんな風に自分の田んぼで、表現し、表現されるのか、たのしみでもあり、失敗?ドキドキでもあり。
この一年の技術的な追及の感覚的な途中報告でした。
今年の天気は寒い、雨ばかりだったなと思うのですが、
水の一年というところでしょうか?
7月の集中豪雨では、 90歳の方曰く70年に3回あった規模の雨と冠水に遇いました。
田んぼが湖になり、農家はみんな稲を心配していました。
それでも稲はよく育つんですね。1ヶ月したら、ぐんぐん育ちました。
収穫は少なかったですが、お盆明けのぐんぐんとした姿には心踊るものがありました。
冬のとある一日、今年の種を用意しています。
種が土地に馴染むのに数年掛かりますので、自家採種は大切な作業だと思います。種をもし買う場合は同じ自然栽培をやっている方から求めるのがベストです。稲も枝豆も、種がきれいなら、割合よいものが収穫できます。
亀ノ尾、ササニシキ、陸羽132号、コシヒカリ、あきたこまち、栽培している品種は多いです。他にキヨニシキ、ハツニシキも栽培していました。貴重な種ですので、栽培したい方がおらっしゃいましたらお譲りいたします。どの品種にも素晴らしい個性があります。
2022年 1月